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野球 コラム 2018年5月31日

【オリックス好き】福田周平、小柄な身体に秘めるハイブリッド型ムードメーカーの性分

野球好きコラム by 藤原 彬
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元気印でリーダーシップも合わせ持ち、おまけに地元の大阪っ子。与えられたタスクをこなしながら定位置を獲得し、持てるパーソナリティーをフルに発揮できれば、ムードメーカーとしてチームを引っ張る姿も浮かび上がってくる。

試合前の練習では冒頭の言葉を有言実行、せわしない。複数のポジションでノックを受け、チームメイトがバッターボックスに入れば、塁上に立って走塁動作を確認。自身の打撃練習の合間にはコーチの横に立ち、話に聞き入る。

負ければ終わりの「明日なき」戦いが多いアマチュアに対して、いくら悔しい思いをしても「明日がある」のがプロの世界だ。ステージを移したプロ1年生にとっては、きっと息つく間のない毎日だろう。

とはいえ、現在の多忙は、待たされた日々を思えば望むところなのかもしれない。

一昨年のドラフトではプロ志望届を提出しながら指名の声がかからず、社会人野球でプラス1年を積み重ねた。春季キャンプは一軍で過ごしながら、開幕を二軍で迎えている(4月8日の昇格後は現在まで一軍帯同)。

一度は諦めかけた舞台の歯ごたえは、どのようなものなのだろうか。「(プロは)レベル高いですよ。球速いし、今までは外国人もほとんどいなかったので。こういう球場(東京ドーム)でやらせてもらってることもそうですし」 。

汗まみれになりながら答えてくれた表情には、充実感よりも必死さがにじんでいた。そういえば、バッターボックスに入る際はコールドプレイの『Viva la Vida』を選曲している。邦題は「美しき生命」。

169cmの身体に秘めたエネルギーを燃やしながら躍動する姿に、ぴったりとはまる。

代替画像

藤原 彬

アルバイト時代を含めて10年余り野球専門誌の制作に携わり、2016年にFAとなったさすらいのスポーツウォッチャー。「二兎を追う」を信条に、編集、執筆、写真、発信、校閲をこなす5ツール・プレーヤーを目指して勉強中。食にうるさい関西人だが、行く先々で「あんまり面白くないね」と言われる。同い年のレブロン・ジェームズは誇り。

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