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野球 コラム 2018年4月4日

【楽天好き】「77」を背負ったホーム開幕戦

野球好きコラム by 松山 ようこ
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◆「気持ち」は結果論。「しっかりせえ」ということ

星野さんお別れ会の会場にはファンか?ひっきりなしに訪れた

得点のチャンスはあったが、あと1本が出なかった。言うまでもなく、「気持ち」は誰もが強く持っていた。

初回、大事な先制点のチャンスでランナーを返せなかった4番のウィーラーは、見逃し三振の後、不甲斐なさげに怒りをあらわにした。失点後、ベンチで茫然とした表情を見せた松井の心中も察して余りある。

「気持ちで打った、抑えた」とは結果論だ。最後の最後に勝敗を決する時、”気持ち(メンタル)”は大きく作用することが多い(そう語る選手は少なくない)が、単にそうではないことも往々にしてあるのが、勝負の厳しさ、野球の厳しさだろう。

梨田監督は試合後、「『しっかりせえ』っていうことでしょうね」と星野さんの”メッセージ”を受け取ったようだ。野球も人生も、そう思いどおりには行かないもの。感動のストーリーも、そう簡単には生まれない。もちろん、だからこそ感動するのだけれども。

追悼セレモニーで流れた映像に、こんなシーンがあった。生涯を野球に捧げた星野さんが、昨年に野球殿堂入りを果たした時のスピーチで、しみじみとこう語ったのだ。

「おれ、野球をやってきて本当によかった。とことんまで野球をやってきてよかった。ずーっと野球と恋愛してきてよかった。野球ともっともっと恋をしたいな」。

野球を恋愛の相手と考えると、ホーム開幕戦はさながらツンデレ的に振り回されたような気もするけれども、だからきっと野球は面白いのだろう。「しっかりせえ」の闘魂を注入したチームの巻き返しに期待したい。

松山ようこ

松山 ようこ

フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo

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