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野球 コラム 2018年3月28日

開幕前にこのオフを総括「爆買球団の消滅が市場全体の競争を弱めた」

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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まずは「2018年問題」です。今年のシーズン終了後には、ブライス・ハーパーやマニー・マチャドらの超大物がFA権を得ます。彼らを獲得したい球団はその前に高額な長期契約をコミットすることを回避する傾向にあるというものです。

この2年でカブスやアストロズが世界一となったことも指摘されています。彼らは徹底的なチームの解体(タンキングと呼ばれます)&有望な若手の獲得・育成で栄冠を手にしたのです。そして、それに伴いFA依存のチーム強化に疑問が呈されるようになりました。

また、近年FA獲得の代償としてドラフトでの上位指名権を失うことを忌避する傾向が強まる傾向にありました。

そして、最後には2016年暮れに締結された新労使協定により戦力均衡税が強化されたことです。

これらは、それぞれ大なり小なり影響を与えていますが、1年前のオフにはそれなりに活発にFA市場が動いていた(勝ち組と負け組の明暗ははっきりしていましたが)ことを考えるとどうでしょう。むしろ、ドラフト指名権喪失のリスクなどは現行の労使協定ではそれ以前に比べ低められています。

したがって、2017~18年オフ固有の事情である戦力均衡勢税の強化(最大で超過額の95%を納めねばなりません)がもっとも影響を及ぼしているように思えます。

このことはヤンキースなどの超富裕層が散財を控えるようになったというだけに留まりません。以前はヤンキースがもの凄い条件でFAを次々にかっさらうとレッドソックスなどのライバル球団もそれに追随し、これが市場全体の競争を刺激していました、と私は見ています。その競争がこのオフは弱まったのです。

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