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21-19、21-19と拮抗したゲームを制し、渡辺は「第1、2ゲームとも劣勢だったけど、声を掛け合って諦めずにプレーできた。モチベーションを上げきれた。大会の中で成長できたと実感している」と当地でコメントした。2人にとって全英オープンは、2018年にシード下から勝ち上がって初優勝を飾り、世界で戦う自信ときっかけを得た、思い入れのある大会。勝利後、渡辺に続いてラケットを会場に投げ入れるファンサービスで喜びを表現した東野は「大好きな場所で2連覇ができて嬉しい。勇大君が良いロブを出してくれて良い形が作れた」とパートナーの配球に合わせて、狙いを絞れていた手ごたえを語った。1ゲームも落とさず、全5試合ストレートの勝ち上がりは、見事。東京五輪まで混合複は日本にとって手薄な種目だったが、いまや上位進出の有力種目だ。東野は「(大会を通じて)劣勢の場面、負けている場面で話し合って逆転できたのが良かった。今後は、サービス周りでもうちょっと優位に立てるようにしたい」とさらなる成長を描いた。
女子シングルスの山口は、次世代の代表格を撃破
山口茜選手
女子シングルスの山口も、安定して好成績を挙げている。東京五輪では、2大会連続のベスト8でメダルには届かなかったが、昨年末には世界選手権で初優勝を飾っている。今大会の準々決勝では、格上撃破を繰り返している高橋沙也加(日本ユニシス)との日本勢対決に勝利。準決勝では、東京五輪の金メダリストであるチェン・ユーフェイ(中国)にストレートで撃破した。昨年10月の男女混合団体のスディルマン杯、女子団体のユーバー杯に続き、チェンに3連勝だ。決勝戦では、東京五輪の直前からトップ戦線へ一気に浮上してきた若手の代表格、20歳のアン・セヨン(韓国)と対戦。持ち前のフットワークで主導権を握り、21-15、21-15のストレートで勝利を物にした。山口は「一度は取りたいと思っていたタイトルなので、優勝できてとても嬉しい。決勝はタフなゲームになると思っていたけど、我慢強くラリーをして、相手を見て、考えながらプレーできたのが良かった」と強敵を退けた一戦を振り返った。山口は、10代の頃から世界のトップ争いに加わり、長く活躍を続けている。ただ、女子シングルスは混戦模様が続いており、ライバルも多い。
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