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バドミントン コラム 2022年1月18日

バドミントン女子「シダマツ」ペア、パリ五輪へ「エースダブルスと言われるように」

バド×レポ by 平野 貴也
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■松山「松友さんと組んだ経験が生きた」

――五輪後、9月末の男女混合団体スディルマン杯は、途中で志田選手が負傷しました

志田:最初は、マイナスの感情しか出ませんでした。周りの選手の活躍は嬉しいけど、悔しい。ケガで試合に出られない経験がなく、こんなに苦しいものかと感じました。ただ、マイナスのままではいけないので、強い身体で復帰するぞとリハビリを頑張ったり、先輩たちのプレーを見て、気になったところを質問したり、とにかく何かプラスにしようと思いました。応援もサポートも今しかできない経験と思い、乗り越えることができました。

松山奈未選手

――続く女子団体のユーバー杯では、松山選手が松本麻佑選手、松友美佐紀選手とペアを組みました。収穫は?

松山:最初に(予選ラウンドで)松本さんと組ませてもらって、スタッフから褒められるくらいに、良いパフォーマンスができました。心に余裕を持って入れたのが良かったと思います。志田さんとのいつもの「1本、ハイ!」という掛け声がない試合は、最初は違和感がありましたけど、流れが悪いときや、サーブ、サーブレシーブのとき、相手を待たせるくらいでもじっくりと自分のペースでできたような気もして、新鮮で面白いなとも感じました。(決勝トーナメントで)松友さんと組んで、印象的だったのは、準決勝の韓国戦。松友さんが後衛から打つクリア(コート後方へ相手を追いやる球)の質を肌で感じて、すごいと思いました。自分が後衛で高い球を打つときは、打ち下ろすスマッシュを打って攻める方が安心で(高い打球は打ち下ろされると考えて)クリアを打つ勇気がありませんでした。でも、松友さんは、攻守交代をさせない攻めのクリア。打ち下ろされても、相手の攻撃に対して準備ができるような(万全の状態では打たせない)絶妙な高さの球出し。打ち下ろす強打と頭を越すクリアの打ち分けに、相手が迷っていました。

――志田さんが復帰してからの個人戦では、インドネシアで3大会連続の決勝進出。2大会で優勝しました。手ごたえは?

松山:今までは「(攻め急がず)我慢だよ」と言われても、頑固だからか「我慢できているのに」と思ってしまっていたのですが(笑)、今回は、スタッフにもよく我慢したと言われたので、ちょっとは成長したかなと。松友さんと組んだときに「ここで(強打を)打たないんだ」と思った経験が生きたと思います。打ち下ろす球だけで攻めるより、クリアも混ぜた方が相手の体が前後に動くので(イージーな)ミスもしてくれる。それでも1点。スマッシュを打ち続けても1点。松友さんと一緒にプレーして、1点の取り方が変わったかなと思います。

志田:今まで、自分に自信がなくて、スタッフのアドバイスも「え?良い感じだと思っていたのに、もしかして、違うの?」とネガティブに感じてしまう部分がありました。でも、テイさん(中島慶コーチ)に「笑顔で!」と言われて、とりあえず笑顔でやってみたら、どのアドバイスもネガティブには聞こえなくて、すごく楽で、プレーも前向きに取り組めました。1週目の大会(インドネシアマスターズ)の準決勝でタイのペアと対戦したとき、長身の相手のショットにタイミングが合わず、焦って集中力が散漫になりました。翌日の決勝戦で同じようにならないか不安でしたが、笑顔でポジティブに捉えたら良いプレーで勝つことができ、これが、自分の良い状態なんだと感覚をつかむことができました。

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