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■連勝の源は、桃田への憧れ 勝ち続けるペアへ「人生を変えたい」
――個人戦は、素晴らしい成績が続きました。欧州遠征後、インドネシアでは、3大会連続で決勝に進出し、2大会を優勝。開催国が誇る2強ペア、世界ランク1位のマーカス・フェルナンディ・ギデオン/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョに2勝1敗、世界ランク2位のモハメド・アッサン/ヘンドラ・セティアワンに2勝と衝撃的な勝ち上がりでした
保木:五輪後最初の個人戦となったデンマークオープンで初めて大きなタイトルを取れて嬉しかったのですが、次のフランスオープンはベスト8。「優勝はまぐれ」と思う人が多かったと思いますけど、インドネシア遠征は「こいつら、本当に強いんだな」と思わせる大会にできたかなと思います。インドネシアの2ペアには初めて勝ったのですが、10連敗中だったギデオン/スカムルジョに決勝戦で勝って大きな自信になりました。コロナ禍で声援の制限があって普段の熱狂的なインドネシアのホームの雰囲気ではありませんでしたが、次に対戦する時も良い戦いができるんじゃないかと思っています。
小林:五輪が終わった後、2人で「人生を変えたい。やっぱり桃田賢斗先輩(NTT東日本)のような、勝ち続けられる存在になりたい」と話していました(※桃田は、2人にとって中・高時代の1学年先輩。男子シングルスで21年12月まで3年以上世界ランク1位を堅持)。だから、デンマークで優勝した後も「もう1回」という気持ちでした。インドネシアでは、最初の大会で優勝した後、次の大会の初戦がアッサン/セティアワンで厳しかったですけど、そこでも「もう1回、もう1回」と言い続けて3週連続で決勝に行けました。2人で毎日、試合の話をずっとしていたのが、勝ち続けられた理由だと思います。今まで勝てなかった自分たちでもできると思えて、もっと勝ちたい気持ちが生まれました。
■小林が課題のレシーブを強化、攻守のパターンが多彩に
小林優吾選手
――プレー面では、小林選手のレシーブ強化の影響が大きかったと話していました
小林:レシーブ強化の個人練習は、20年の半ばくらいから少しずつ始めました。まずは、リスクのある返球をせず、とにかく相手コートの奥に返し続ける。それで、自分の方に打っても決まらないぞという雰囲気を作って(レシーブが得意な)保木の方に打たせて、保木がショートリターンから前衛に入って攻撃に移る形をずっと練習していました。自分にレシーブ力がないので、保木は、僕をカバーしながら、自分の方に飛んでくる速い球の打ち合いも対応して、さらに攻撃に移るためのショートレシーブも狙って……やることが多過ぎて保木もミスをする形が多かったので、保木の負担を軽くしたいと思っていました。
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