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バドミントン コラム 2021年3月15日

桃田「完全復活した自分を見てもらいたい」、全英OPで14カ月ぶり国際大会復帰へ

バド×レポ by 平野 貴也
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桃田賢斗(NTT東日本)

今度こそ、桃田が国際舞台に復帰する。バドミントン日本代表が13日、全英オープンに向けて出国した。男子シングルス世界ランク1位の桃田賢斗(NTT東日本)にとっては、14カ月ぶりの国際大会となる。桃田は昨年1月にマレーシアマスターズを優勝した翌日、当地で交通事故に遭い、負傷。帰国後には右目眼窩底骨折が発覚して手術を行い、長期の離脱を余儀なくされた。実戦復帰は、昨年12月。全日本総合選手権で3連覇を飾った。今年1月に国際大会の復帰を果たす予定だったが、出国時のPCR検査で新型コロナウイルス感染の陽性判定を受け、遠征はキャンセルとなった。桃田は、出発時の取材対応で「やっと試合ができる。不安もすごくありますけど、自分ができることを精一杯やって来れたらいいかなと思う。東京五輪に向けて、という気持ちがあるので、そこに向けて自分が今どれだけできるのか、何ができて何ができないのかを明確にできるように、試合をできたらいい。痛い所もなく、調子も悪くもない。完全復活した自分を見てもらいたいし、少しでも成長した自分を見てもらえたらいいと思う」と意気込みを語った。

桃田は、勝ち上がった場合に、ライバルのアンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア)と準決勝で対戦する可能性がある。スピードに優れるギンティンは攻撃力があり、守備をベースとする桃田が比較的苦手とするタイプ。実現すれば、復帰後の力を試す好機となる。また、桃田と同い年のビクター・アクセルセン(デンマーク)が、今年参加した4大会で優勝3回、準優勝1回と結果を残しており、対抗馬の筆頭となる。日本代表の朴柱奉ヘッドコーチは「桃田選手のコンディションは、良い。動きが軽く、スピードも以前より良くなっている。1年ぶりの試合なので少し心配はあるし、決勝の前にギンティン選手たちもいるが、勝ち上がれば、桃田選手が優勝した19年の大会と同じように、ビクター選手と決勝で勝負できるのではないか」と好調のライバルを破っての復活優勝に期待をかけた。

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