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スイスのバーゼルで行われていたバドミントン世界選手権は、現地25日にすべての日程を終え、日本は男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)、女子ダブルスの松本麻佑/永原和可那(北都銀行)がともに日本勢初となる連覇を飾ったほか、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)が同種目で日本勢初となるメダルを獲得。連覇の金メダルが2個、銀メダルが2個、銅メダルが1個。全5種目で過去最高タイの計6個のメダルを獲得した(3位決定戦は、行われない)。
朴柱奉ヘッドコーチは「桃田選手と松本、永原選手の2連覇は、本当に素晴らしい。昨年の成績(金2個、銀2個、銅2個)が本当に良くて、大会前は『それ以上を』と言ったが、難しいかなと思っていた。でも、結果は(胴から)銀が1個増えた。大会前に選手に言った「全種目でのメダル」も達成できた」と選手の躍進を褒め称えた。
2020年東京五輪に向け、弾みがつく大会になった。特に金メダルを獲得した2種目は、強かった。男子シングルスの桃田は、全試合をストレートで勝利。他の強豪選手が次々と敗れる中、危なげのない試合運びで勝ち上がり、決勝戦では、2ゲームを通してわずか12失点という圧勝劇を見せた。
無敵としか言いようのない強さだ。前回準優勝の石宇奇(シー・ユーチ=中国)や一昨年王者のビクター・アクセルセン(デンマーク)が負傷欠場していたため、東京五輪では彼らを破るミッションも加わることになるだろうが、彼らがいれば負けていた、などという仮説が入り込むことを許さない盤石ぶりだった。
女子ダブルスは、昨年と同一カードの日本勢対決。またしても互いがチャンピオンシップを握る大接戦だった。勝った松本/永原は、昨年に比べると、レシーブによる主導権奪取や、強弱をつけたアタックなどプレーの幅が広がっており、パワーアタック一辺倒からの進化を見せ、第1シードらしい勝ち上がりで連覇を果たした。
敗れた福島由紀/廣田彩花(アメリカンベイプ)は、3年連続の銀メダル。攻撃面での課題は見えたが、やはり底力がある。特に、苦しんだ3回戦を切り抜けた辺りは見事だった。
また、高橋礼華/松友美佐紀(日本ユニシス)が準々決勝で中国ペアと繰り広げた2時間超の死闘は、順位に関係なく称賛に値する試合で、会場の雰囲気は完全に決勝戦モードとなった。長期戦でありながら、単純な我慢比べのラリーが少なく、積極的に崩しに行く攻撃を展開し続ける力は、驚異的。決勝に進んだ2組に獲得ポイントでは下回る結果になったが、敗れてなお存在感を増す大会となった。
もう1組出場した「ヨネタナ」ペアは、米元小春(北都銀行)が、松本/永原との試合中に左足アキレス腱断裂を負って棄権した。今後の五輪レースへの影響も不可避。あらためて、最も怖いのは負傷であると思い知らされる、残念な出来事だった。
メダル候補が存分に力を発揮して金メダルを獲得した2種目とは異なる希望の光が見えたのは、男子ダブルスだった。日本で3番手の保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)が、初の準優勝と躍進。7月のインドネシアオープンで日本のエースである園田啓悟/嘉村健士(トナミ運輸)を破って4強入りを果たしたが、フロックでなかったことを証明した。
準々決勝で再び園田/嘉村を破ると、準決勝で前回王者の中国ペアにストレート勝ち。決勝でも過去2度の優勝を誇るインドネシアのレジェンドペアと互角の展開を見せた。特に小林のキレ味鋭いスマッシュと、4月のタン・キムハーコーチ就任後に強化してきたというレシーブが冴え渡った。
小林は「昨年は、園田/嘉村、遠藤/渡辺には正直、かなわないという気持ちがあったが、タンコーチが来てから『2人のプレーは通用するから、信じて頑張れ。チャンピオンになるんだ』と言われて、勝ちながら自信が高まった」と変ぼうの背景を明かした。
常に声をかけ続けてけん引する保木も機動力を発揮。小林の強打や好レシーブに対する返球に鋭く反応した。試合内容を考えると、今後もさらに活躍する可能性は十分。この種目は、世界ランク4位の園田/嘉村のほかに世界ランク5位の遠藤大由/渡辺勇大(日本ユニシス)もいるが、2強体制に待ったをかけるかもしれない。
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