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バドミントン世界選手権(スイス、バーゼル)は、現地時間23日に各種目の準々決勝を行い、男子シングルスで連覇を狙う桃田賢斗(NTT東日本)らが準決勝に進出した。3位決定戦は行われないため、桃田のほか、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)らもメダル獲得が確定した。23日に行われた男子および混合種目の様子を伝える。
男子シングルス
日本勢で唯一勝ち残っている桃田は、順当に勝利を収めた。長身の新鋭リー・リージア(マレーシア)を持ち前の技術でコントロール。2−0(21−12、21−8)で勝利し、2大会連続のメダル獲得を決めた。わずか37分の圧勝。「(厳しい)連戦で戦い抜くイメージなので、これで(もう)メダルなのかという感覚。思っていたより楽に勝つことができ、次も良いイメージで迎えられると思う」と余裕を感じさせた。ライバルとなる第2シードの周天成(チョウ・ティエンチェン=台湾)や2016年リオ五輪王者で第3シードのチェン・ロン(中国)などが敗戦する中、絶対的優勝候補として危なげなく勝ち上がった。
男子ダブルス
準決勝で実現した同門対決は、後輩が制した。保木/小林が2−1(21−16、18−21、21−15)でトナミ運輸の先輩である園田啓悟/嘉村健士を破って、初の4強入り。序盤から小林の強打が冴え渡った。男子ダブルスらしい高速ラリーでは、園田がカウンタードライブを決めるなど見応えのある試合を展開。ともに持ち味を出した好ゲームだった。保木は「(4強入りした)インドネシアオープンのときは、どこまでいけるか分からないと思っていたけど、今大会はメダル獲得を重要視していた。達成できて良かったが、メダルの色にこだわりたい」とさらなる躍進に意欲を示した。
混合ダブルス
世界ランク3位の渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)が、混合ダブルスで日本勢初となるメダル獲得を決めた。準々決勝は、チャン・ペンスン、ゴー・リューイン(マレーシア)に2−1(18−21、21−12、21−11)の逆転で勝利。7月のダイハツヨネックスジャパンオープンで敗れた雪辱を果たした。試合後、観衆の拍手をあおるパフォーマンスと大きなガッツポーズを見せた渡辺は「ジャパンオープンでは、スローゲームで先手を取られていたので、入りはスマッシュを増やしていこうと思っていた。ただ、結果的には相手の守備が上手く、ハードな球出しが多くなり、相手の男子選手にカウンターを決められた。ソフトな球出しで攻撃の形を作って攻めるようにしたのが良かった」と試合を振り返った。
文/写真:平野 貴也
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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