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バドミントン コラム 2019年7月28日

松本&永原は準優勝、韓国ペアに連敗で地元Vならず

バド×レポ by 平野 貴也
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松本麻佑、永原和可那組
バドミントン大会の国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は、28日に最終日を迎え、女子ダブルスの松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)は決勝戦でキム・ソヨン、コン・ヒヨン組(韓国)に0-2(12-21、12-21)で敗れて準優勝だった。

持ち味である攻撃力を生かせなかった。松本と永原の「ナガマツ」ペアは、ともに170センチ超の長身選手。高さを生かした攻撃力が武器だ。しかし、相手も攻撃的なプレーを得意とするペア。序盤から相手に主導権を奪われ、守勢を強いられ、持ち味を出せなかった。
前日の準決勝では、2016年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)をストレートで下す会心の試合を見せたが、決勝は完敗。松本は「今日は、相手に押される一方になってしまった。足が動かず、早めに対応できていなかったし、ノータッチで点を取られることも多かった。(コート奥へ相手を追いやり)大きな展開で相手を回そうと思ったが、相手のスマッシュが速く、レシーブでしっかりと足を入れて(重心を乗せて)打てず、小さな(ネット前を使う)展開になるときに、相手に先に(攻撃的な球を)突かれてしまった」と肩を落とした。

女子ダブルスは、日本の得意種目で、松本、永原組のほかに2016年リオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)、2年連続で世界選手権銀メダルの福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ)も世界のトップペアだ。しかし、勝ったキム・ソヨン、コン・ヒヨン組は、五輪レース開幕戦となった4月のニュージーランドオープンで、松本、永原を含む日本のトップ4ペア(上記3ペアと米元小春、田中志穂組=北都銀行)をすべて破って優勝。一気に注目度を高めた。今大会は、BWF(国際バドミントン連盟)ワールドツアーの中で2番目にレベルが高く、年間5大会しか行われないスーパー750。スーパー300のニュージーランドオープンより2つ格上の大会でも、実力を証明した。キムは「こんなに大きな大会で優勝したことがない。嬉しくて、笑ってしまって上手く話せない」と輝くような笑顔を見せた。自信をつけられる優勝になったのは、間違いない。
一方、敗れた「ナガマツ」ペアは、課題が見えて来た。永原は「先週のインドネシアオープンでも(別の)韓国ペアに負けた。韓国のペアは、パワーがあって、レシーブも堅い。自分たちと似たスタイルの相手と対戦した時に、負けている。相手の方がレシーブから早く切り返して攻撃の形を作っていたし、パワーがある相手とやると、私たちはレシーブの時間が長くなってしまう」と苦手な組み合わせが生まれていることを認め、改善を誓った。

松本麻佑、永原和可那組
日本での優勝が実現できなかったことは残念だが、五輪の出場権を争う中で、日本勢最高成績を挙げられた点は、収穫。五輪レースを戦いながら苦手なスタイルを克服し、1年後に同じ武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる東京五輪のコートに立つため、前進あるのみだ。
平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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